日本の人口は、何がやばいか。
3人に1人が高齢者になる社会。
このグラフを読んでいただいて、注目点はいくつかあるけど、一番注目するべきは赤い折れ線グラフだ。
これはいわゆる高齢化率というやつだ。
国連は高齢化率を元に以下のように定めている。
実は日本はすでに1970年には高齢化社会になっている。その後、このグラフにあるとおり、1995年にみごと14%を超えて、高齢社会になっている。そして、2007年に21%を超えて、超高齢社会になった。これは先進諸国の中でもぶっちぎりの1位だ。そして、そのまま順当に高齢化率は伸び続けている。
2036年には3人に1人が65歳以上になる予定だ。もはや、超超高齢社会といって差し支えない。(そもそも、国連もそこまで考えてないので、そんな定義はないが)
つまり、電車に乗って、7人がけのシートに座ったら、2人以上は間違いなく高齢者になってしまうのだ。
高齢化社会の何がやばいのか
3人に1人というのはあくまで全人口の中での比率だ。社会保障の少ないながらも0~14歳の子どもがいるわけで、よく注目されるのは15~64歳だ。これを生産年齢人口という。このグラフの2015年と2040年で比べてみよう
- 2015年 生産年齢人口:772.8万人 65歳以上:338.7万人
- 2040年 生産年齢人口:597.8万人 65歳以上:392.0万人
生産年齢人口で65歳以上の人口で割ると、2015年は2.28、2040年は1.52になる。
これがよくいう「○人で1人の高齢者を支える」というやつだ。2015年は約2.3つまり、ほぼ、5人で2人を支えられるところが、2040年は約1.5、つまり、3人で2人を支えなくてはならないということだ。
なんでこんなことになっているのか。
なんで高齢化が進んでいるかといえば、2010年ごろから団塊の世代が高齢者になり、2036年から団塊ジュニアが高齢者になるからだ。
いちばん、まずいのは団塊ジュニアの高齢化だ。団塊の世代が高齢化しても、まだ働き盛りの団塊ジュニアがいたから何とかなっていた。団塊の世代、結婚して子ども生んでよかったねということだ(厳密に言えば、団塊ジュニアは団塊の世代の子供じゃないんだけど)
団塊ジュニアは団塊ジュニアジュニアを作れなかった。なんでか言ったら、いろいろ要因があるが、団塊ジュニアが結婚するころに日本が不景気ど真ん中に入ってしまったせいで、結婚できなかった人が山ほどいたってのが大きい。まあ、この辺の話は、おいおい書くとしよう。